神秘の時間とキツネットワーク

日々キツネたちを撮影していると、ときおり目を疑うような不思議な場面に出くわします。
それは、決まって“僕がその場を離れているとき”に起こります。

トイレに立ったり、バッテリーを替えに少しその場を離れたり──。
戻ってくると、まるで何かの儀式のように、キツネたちが向かい合って、じっと動かず見つめ合っていることがあります。

ただ向かい合っているだけのように見えますが、その空間には空気が止まったような静けさが流れ、どこか張り詰めた気配が漂っています。
その場を目の当たりにした瞬間、背筋にふっと冷たい風が通り抜けゾワッとするような、そんな神秘的な雰囲気に包まれています。

やがて僕の気配に気づくと、キツネたちはふっと向きを変えたり、何事もなかったかのように歩き出したりします。
まるで、人間がこっそり話しているときに誰かが部屋に入ってきて、ぱっと話を止めるような──そんな空気です。

コンちゃんファミリーを6年間追い続けてきましたが、このような場面に遭遇したのは、ほんの5回ほど。
キツネたちは、人がいるときといないときとでリラックス度や行動パターンに違いはありますが、それとは別に“人には見せない時間”が確かに存在するような気がしています。
はたして、どんな話をしているのでしょうか。。

たとえば猫の世界には「にゃんにゃんネットワーク」があると言われ、「探し物があるなら猫にきけ」なんて言葉もあるそうです。

もしかするとキツネにも、彼らだけの情報網──「キツネットワーク」があるのかもしれません。

いままでに、見たこともない知らないキツネたちが次々とサカシタ家の庭に集まってきていました。
それもまた、キツネ同士のネットワークによって伝わった“何か”があったのかもしれません🦊😊

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次