外見の特徴
ホンドギツネは柴犬を細身にしたくらいの大きさで、体長約50~75cm・体重4~7kgほどの中型の動物ですprogram.bayfm.co.jp。
毛色は典型的な「きつね色」で、背中から体の側面にかけて赤みがかった茶色、腹や頬、それにふさふさの尾の先は白くなりますezooko.jp。大きな三角形の耳と長い脚、そして立派な尻尾が目立ち、まさに童話に出てくるキツネのような姿をしていますhibi-ki.co.jp。
🦊キツネフレンズのコンちゃんは、特に小柄な体つきで、翌年には出産した子どもたちに追い抜かれてしまうほどでした。
分布
ホンドギツネは日本では沖縄県を除く本州・四国・九州に広く生息していますprogram.bayfm.co.jp。山や森林だけでなく人里の近くにもひっそり暮らしており、昔から人間の生活と関わりが深い野生動物ですbuna.info。
ただ、北海道に生息するキタキツネ(エゾギツネ)のほうがテレビ番組などで有名なため、「キツネは北海道にしかいない」と思われることもありますbuna.info。実際にはホンドギツネも私たちの身近な自然環境に適応して生きており、都市近郊でも目撃例がありますbuna.info。
なお、ホンドギツネは世界的に見ればアカギツネ(赤狐)の一亜種で、北半球の広い地域に分布するアカギツネの仲間に属していますprogram.bayfm.co.jp。
習性と暮らし
ホンドギツネは夜行性で、主に夜間に活動してネズミやウサギ、小鳥、昆虫などを狩りますが、果実や鳥の卵なども食べる雑食性ですezooko.jp。
普段は単独行動で、自分の縄張りの中で暮らしますezooko.jp。縄張りは尾の付け根にある臭腺をこすりつけ、木や石に匂いを残すことでマーキングしますezooko.jp。非常に臆病で警戒心が強いため、人目を避けて夜に動き回ることが多いですが、人の気配がない場所では昼間に姿を見せることもありますbuna.info。
春になると地面に迷路のような巣穴を掘り、その中で数頭の子ギツネを産んで子育てをしますtokyo-zoo.net。
基本的に夜行性とされていますが、生息する地域や環境に合わせて、柔軟な生活スタイルをもっています。また、一度にまとまって眠るのではなく、数時間おきに間隔をあけて眠る習性があるようです。
🦊キツネフレンズの観察では、トレイルカメラに2〜3時間おきに姿を現す様子が記録されています。
他のキツネとの違い
北海道のキタキツネ(V. v. schrencki)はホンドギツネと同じアカギツネの仲間ですが、ホンドギツネより一回り体が大きく、冬毛もより厚くなります。
また、キタキツネは脚先が黒い「靴下」を履いたような毛色の個体が多いのも特徴ですprogram.bayfm.co.jp。
性質の面では、観光地などに現れて人から餌をねだるほど人馴れした個体が多いキタキツネに対し、ホンドギツネは非常に用心深く、人前に姿を見せることはめったにありませんbuna.info。人知れず単独で生活し、夜の闇に紛れて活動する点で両者は大きく異なっています。
豆知識
最後にホンドギツネのちょっとしたトリビアをひとつ。
春に新しい子ギツネが生まれると、前年に生まれた娘ギツネが「ヘルパー」として母親の子育てを手伝うことがありますtokyo-zoo.net。家族で協力して子育てするなんて、野生のキツネにも微笑ましい家族愛が感じられて驚きですね。tokyo-zoo.net
🦊キツネフレンズの観測では、子ギツネが生まれると毎年5〜6匹のキツネが集まり、家族で子育てをしていました。また、それぞれのキツネによって役割があり、餌をとってくる役、見張り役、子守役など分担して行なっていることが分かりました。
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